インクジェット用フリース壁紙「インプリミ」
こんにちは!
アートリンク小野寺です。
(株)アートリンクでは新たにインクジェット用壁紙のラインナップ
としてフリース壁紙「インプリミ」の取扱いを開始しました。
フリース壁紙ってなに?
フリース壁紙とはパルプ等の自然原料を主原料にポリエステルなどの化学繊維を3次元に絡ませたいわば「不織布」の壁紙で数年前に海外で販売されてから世界中に広まり現在では世界中の壁紙の50%を占めると言われております。
日本ではビニール壁紙が主流ですが近年のDIYブームでヨーロッパ製のかわいい絵柄のフリース壁紙の輸入が盛んになり特にDIY好きの方々に人気が高まっております。
しかし、最近まではフリース壁紙は防炎製品が少なかった事から商業施設向きではなく、私としてもフリース地はBtoCの個人向け商品のイメージが強かったんです。
表面はシックなフリース地
最近流行りの不織布ベースのフリース地です。
パッと見は紙で出来てるように見えます。
基本スペック
IJ用フリース壁紙「インプリミ」
・950mm幅×50M巻き (330μ厚)
インクはラテックスインクとソルベントインク対応です。
フリース壁紙は高耐久で表面に傷がつきにくい
従来のインクジェット壁紙メディアと比較してフリース壁紙の「インプリミ」は傷がつきにくいです。実際に検証してみました。
有名なIJ壁紙メディアA
既存のIJ用の壁紙で昔からかなり実績あるメディアを用意してみました。
さっそく私の悪意あるツメで表面を削ってみます。
一撃で基材ごとえぐれました。親指に力を入れると基材がズルっと剥がれます。
実績多数のIJ壁紙メディアB
もう一種類の実績ある壁紙もご用意しました。
さらには擦過性が高いラテックスインクで印刷したサンプルを試します。
もちろんオーバーコートもしてあります。
私の悪意あるツメは、またもや基材ごとえぐり取りました。擦過性が高いインクでも強くツメを立てると壁紙自体がやられますね。
深く傷がはいりました。
インプリミで傷の検証をした結果
インプリミも同じようにひっかきましたが、残念ながら表面に少し跡が残るくらいで基材まではえぐりとれませんでした。
ちょっと意地になって数回こすったのですが私のツメでは勝てませんでしたよ。確かに傷がつきにくいと言えると思います。
インプリミは裂けにくい
インプリミは表面の強さだけではなく引き裂きにも柔軟に追従する特性があります。施工後に下地が動いて壁紙特有のクラックが発生する事って割と多いと思いますが、インプリミはクラックも起こりにくいんです。
フリース素材のインプリミは通常の壁紙より破けにくいですが両手でエイッと力を込めて引き裂くとさすがに破けてしまいます。
しかし他のIJ壁紙2種はインプリミよりも少ない力で簡単に破けてしまいました。
くらべると一目瞭然です。
インプリミは引き裂きに強い壁紙メディアと言えますね。
基材が厚いので下地を拾いにくい
インプリミの厚みは330μで壁紙としては厚い部類に入ります。それだけに施工の際に下地を拾いにくいです。
試しに石膏ボードに貼り付けてみました。
パテ埋など下地処理は一切してない石膏ボードですが、見た感じ下地は拾ってないようです。
下の方からもよく確認しましたがやはり凹凸は拾ってないように感じます。
(施工の際は予めテストして判断してください)
2層式フリース壁紙
インプリミは2層式のフリース壁紙です。2層式は貼り換えし易いというメリットがあります。
ビニールクロス壁紙によっては貼り換えするときに表面をはがすと下地にボロボロとちぎれた壁紙が残ってしまい原状復帰に非常に手間がかかる場合があります。
インプリミは不織布の繊維がしっかり絡んでるので原状復帰の手間を軽減できます。
インプリミ推奨のボンドはウォールボンド100以上の原液タイプのものとなり下地との接着も強固です。それだけに貼替えを考えたときに少しでも剥がしやすい構造になるように設計されたのかもしれないですね。
F☆☆☆☆と防火認定取得
業務用の壁紙メディアはF☆☆☆☆取得と防火認定はあたりまえです。インプリミはどちらも取得済みですが、フリース素材のインクジェット壁紙で防火認定がついたものは実は日本で初めてなんです。
インプリミは国土交通大臣が定めた不燃材料で防炎シールももちろん発行可能です。※不燃材料認定NM-5450に準拠します。
環境に配慮した壁紙
インプリミは壁紙としては日本で数少ない森林保護等の認定機関の正式な認証を受けた製品です。
主な原料のパルプは森林破壊や違法伐採等の環境・社会的な問題のリスクの低い原材料を使用してます。
つまりインプリミを使用する事は環境配慮製品を使用する事になりますので昨今のSDGs活動にも貢献できるのです。