こんにちは、小野寺です。
今回は2015年弊社に導入致しました大型UVインクジェットプリンター
「SKYJET」の特性をご紹介いたします。
このSKYJETは現存する大型UVインクジェットプリンターの中で唯一両面に同時に印刷する機能を持ったプリンターです。
主に幕(ターポリン・メッシュターポリン)やFFシートの印刷に最適なプリンターと言えると思います。
【SKYJETの基本スペック】
・解像度:720dpi~1440dpi
・最大印刷幅:3200mm幅
・印刷スピード:最大140㎡/時間(片面2種同時印刷)
・インクセット:6色インク
【目次】
- UV印刷の画質
- SKYJETの発色
- UV印刷のメリット
- 特殊なUV印刷が可能(両面同時印刷)
- SKYJET FFシートへの両面同時印刷
- SKYJET両面印刷の点灯時・非点灯時比較
- FFシート以外の両面印刷用途
- UV印刷機SKYJETのまとめ
おそらく大型プリンターのユーザー様しかこのスペックでは驚かないと思いますがス―パーワイドインクジェットの中では非常に高いスペックと言えますね。
更にこのプリンターのすごいところは、両面に同時印刷が出来てしまうという事なのです。
実は以前にも両面印刷可能な「Jet-i」というプリンターを使用していましたが、表を印刷した後に裏面を印刷するので時間もかかりますし、表裏の印刷ズレも発生してしまいました。クオリティも今となっては低い部類に入ってしまいますね。
それでは実際に印刷したサンプルを見てみましょうか
UV印刷の画質
通常モードで出力した画質です。
小さな文字まで表現されていますね。
UVプリンターなのでインクの盛り上がりが見られますが、溶剤の高画質小型機(1370幅)に近いクオリティーで印刷可能です。
実際にスーパーワイドプリンターではここまで解像度の良い印刷は求められていないのかもしれません、ですが最近のお客様は目が肥えてますから、クオリティの良し悪しは超大型印刷と言えどもすぐにバレてしまいますよね。
SKYJETの発色
後ほど撮影画像をお見せします。
発色自体は画像では何とも判断しにくいかもしれませんが、スーパーワイドプリンターの中ではバランスの良い非常にキレイな発色だと思います。
UV印刷のメリット
大判印刷でUVインクプリンターを使用するメリットは何と言っても「擦過性が強い」*1ことでしょうか。
今までの溶剤インク・ラテックスインクと比べると格段に傷付きにくい非常に丈夫なインクです。縫製加工にも強く、今までどうしても傷がついてしまった横断幕・懸垂幕の縫製傷は気になりません。
特殊なUV印刷が可能(両面同時印刷)
SKYJETの両面印刷の精度は高く、表と裏の印刷のズレは非常に少なく抑えることが可能です。
ですからFFシートの両面印刷や、両面フラッグの仕上がり精度が今までとは比にならないクオリティでの印刷が可能です。
表裏同柄はもちろん表裏別なデータを同時に印刷することも可能で、表現の幅も広いプリンターです。
※FFシートの両面に印刷して裏から光を当てた画像です。
画像では殆どズレが発生していないのがわかると思います。
両面印刷は裏の画像が1mm以上ずれると、10mm以下の文字は非常に読み取りにくくなりますので両面印刷の精度の高さが解ると思います
SKYJET FFシートへの両面同時印刷
それでは、このSKYJETの一番の特徴である、両面印刷について更に詳しくご説明いたします。
通常FFシート*2に印刷を行う時、今までは電飾モードと言われる同じところに2回印刷するモードを使用し、インクを濃厚に盛って印刷してました。
※左が2回印刷。看板が点灯してない時は顔色が黒ずんで見えます
これは、電飾看板が最大限に集客効果を発揮する夜のLED点灯時に一番キレイに看板を見せる為に濃く印刷しなければならないからで、そうすると昼間にその看板を見たときに濃すぎて黒ずんで暗く見えてしまうというデメリットを抱えていました。
逆に昼間に丁度良く見えるように色調整を行うとLED点灯時には薄くて色あせたような仕上がりになってしまいました。
※看板を光らせた画像。光源の強さにもよりますが、両面印刷の方が発色が良いです。
しかしこのSKYJETの両面印刷は乳白のFFシートの表と裏に印刷を行うことによって点灯時にキレイに発色させるので、通常通り濃厚に印刷したものと比べると、昼間も夜もキレイに見える印刷が可能なのです。
特に食べ物や人物、風景の印刷に効果的ですね。
SKYJET両面印刷の点灯時・非点灯時比較
他のサンプルも見てみましょうか。
※点灯時も黒は透けにくく、深い色合いの黒が表現されます。
※2回印刷ですと点灯時は全体的に薄くなるのですが、両面印刷だと点灯時にメリハリが出て綺麗に発色します。
FFシート以外の両面印刷用途
その他遮光ターポリンやメッシュターポリンに両面印刷したフラッグやロールスクリーンも高精度で製作可能となりました。
※今まで困難だったメッシュターポリンへの両面印刷も可能です
※両面印刷のロールスクリーンも作ってみました。メッシュ素材なので両面印刷でも採光性があり、店内が暗くなりすぎません。
UV印刷機SKYJETのまとめ
いかがでしたか?これがSKYJETの両面印刷です。
従来よりもハイクオリティーな大型印刷が可能でしかも両面も印刷可なこのプリンター。両面印刷の仕上がり精度は非常に高いですよ。
・FFの両面印刷
・遮光ターポリンの両面フラッグ
・遮光メッシュターポリンの両面懸垂幕
・その他ターポリンで出来るインクジェット出力の全て
もちろん今までと同じターポリンへの通常印刷も可能で更に溶剤プリンター、ラテックスプリンターと比べて「擦過性」も非常に高いです。
この優秀なUV印刷機を是非ご体験ください。
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