印刷受注時にお客様から写真画像を入稿していただくのですが、その際よく質問されるのが
「この解像度で問題ないか？」
という内容です。
確かに手持ちの画像の画質は大判印刷に本当に適しているのかどうかなんて殆どの方はわかりませんよね？
そこで今回はPhotoshopの画面上で印刷結果を判断する方法をお教えいたします。
1.Photoshopで実際に印刷するサイズにデータサイズを拡大する
これが今回使用する元画像です。
実際に印刷するサイズは2000mm×2000mmと仮定します。
ファイルサイズは45.8MBですがこれが一体どのような画質で印刷が仕上がってくるのでしょうか？早速ご説明いたします。
・まずはPhotoshop上で画像データを実際の印刷サイズにします。
上部メニューの【イメージ】から【画像解像度】を選びます。
①のチェックを外し
②の欄に実際の印刷サイズを入力して【OK】をクリックします
※この時単位はmmでお願いします。
これで、ひとまず現在のデータ容量を変えずに2000mm×2000ｍｍの印刷サイズになりました。
では実際に印刷した場合どのように見えるか見てみましょう。
2.【表示】の【プリントサイズ】を選択
上部メニュー【表示】内の【プリントサイズ】を選びます。
そうすると画像が実際の印刷サイズで表示されます。
こんな感じになりました。
データが結構高画質なのでそのまま印刷しても問題無いように思えますね。
解像度が50pixel/inchだとなんとなく低画質な気がするので、試しに解像度を300pixel/inchに増やしてみます。
見た目はあまり変わりませんね・・・
しかしデータ容量が1.56GBとなってしまいました。
これではデータを送るのも大変ですし、データの取り扱いにも苦戦しますね。
反対に解像度を5pixel/inchに減らしてみます。もちろん印刷サイズは2000mm×2000mmです。印刷結果もドットが目立ってしまい高品質とは言い難いですね。
つまり画面上での検証結果と取り扱いしやすいデータ容量を考慮した場合この画像に関しては
・2000mm×2000mm
・50pixel/inch
が最適だと言えると思います。
3.解像度≒高画質
ここまでは画像データが実際に印刷でどのように見えてくるかを確認する方法をお伝えしましたがここで一つ注意すべき点があります。それは
「必ずしも解像度が高い画像がキレイな印刷結果になるとは限らない」
ということです。
実際に見てみましょうか。
先ほどの5pixel/inchまで解像度を減らしたデータを無理やり解像度を増やして元画像と同じ数値の解像度にしてみました。
ボケてしまっています。これは高画質とは言えませんよね？
この画像の解像度を300pixel/inchまで増やしてもおそらく結果は大差ないと思われます。
解像度が高くても必ずしも高画質で印刷出来るわけではないという結果が証明されたと思います。
画像は加工すると劣化しかしないのがセオリーです。元画質よりも綺麗にはならないのです。
4.本当に画面と印刷は同じになるのか？
では、本当に【プリントサイズ】で画面に表示されたものが印刷結果と同じなのでしょうか？
実際に印刷してみます。
・左が画面で見た画像
・右が高解像度のカラープリンターで印刷したものをモニター横に並べて写真を撮ってみました。
発色の違いはあるものの、殆ど画面で見ていたものと印刷結果は同じになりまね。
5.簡単に印刷結果を判別する方法まとめ
・【イメージ】メニューの【画像解像度】を開き画像データを実際のサイズにする
・【表示】メニューの【プリントサイズ】を選ぶ
以上です。
慣れてしまえば簡単ですよ！
どうぞお試しください。
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