再剥離インクジェットメディア 糊残りテストしてみました。
あっついですね〜〜〜〜。ウチの倉庫は空調がないので地獄です。作業しないでその場にいるだけで止めどなく汗が出てきます。昨日(8/5)は酷かったです。あっ、上の写真の説明をするのを忘れていました。頭が熱暴走し始めてます。
アートリンクでは、メーカーから新しい材料が紹介された際は、社内で実際にプリントし印字適性をテストします。ムラがないかとか滲みがないかとかのテストです。温度やスピードを通常の設定値から変えなければならないような材料はNGです。使用するお客様も材料をセットするたびにプリンタを設定するのは面倒くさいですよね。
あとは縮みも見ます。最近は少なくなりましたが、貼った後に1cmも縮むような粗悪品も過去にはありました。上の写真は、そんなテスト経過を撮影したものです。
これは、リンテックサインシステムのインクジェットメディアです。品番は、「AG-41RE」といいます。最新のカタログ グラフィカルVOL.7には掲載されていません。オリジナル商品なのです。
ちっちゃく品番かいてます。「AM-42RE」これは白マットの塩ビです。先の「AG-41RE」は白グロスの塩ビです。このメディアの特徴は再剥離(剥がした時、糊が残り難い)です。
私たちはこれまでも再剥離性の高いインクジェットメディアを供給してきましたが、諸事情により従来製品は仕入れが継続できなくなってしまったのです。再剥離メディアを探していたのでですがなかなかよいものがなく、無ければ作ってしまおうということで今回はリンテックサインシステムさんにご協力いただきました。
塩ビフィルムは中長期グレード、粘着剤はディスプレー粘着を採用しています。
カタログの粘着力表記です。これを見るとディスプレー粘着ではなく再剥離粘着があるのではないかと思われるかもしれません。でも、ここだけの話、再剥離粘着は弱すぎるのです。貼った後は剥がれずに、撤去作業時に糊残りなく剥がせるものが理想なのです。放っておいて剥がれたりめくれたりするのはダメなのです。その点では、再剥離粘着はごく短期間の仮表示にはいいのですが、半年、1年後まで貼り付いていてくれる強さがたりないのです。だからディスプレー粘着です。ディスプレー粘着を簡単に説明すると、リンテックサインシステム(旧セキスイ)のハルカラーなどに採用されている粘着材です。ハルカラーは再剥離はうたっていないですが、剥がした時に糊残りは少ないですよね。室名札や館内案内サインなどで差し替え・貼替えが必要な場合に使われている方が多いのではないのでしょうか?アートリンクオリジナルメディア「AG-41RE」「AM-42RE」はこのディスプレー粘着を採用しました。
その再剥離具合いをテストしています。
7/2にアルミ複合板に貼り付け、屋外(南向き)に放置。2週間後に剥がしてみました。
キレイに剥がれました。下地アルミ複合板ですし、これで糊残りしたらヤバイですね。
で、メディアの上に重ね貼りしました。
メディアに貼ったものもキレイに剥がれました。 粘着剤は溶剤系なので軟質塩ビとは相性がいいのです。アルポリやガラスで剥がれてもフィルムに貼ると親和性が高いので糊残りしたりするのです。
そして、約1か月後の今日(8/6)、雨の中剥がしてみました。
2週間前と同様にキレイに剥がれます。オラジェットに比べるとタック感は強いですね。糊残りはしないけど剥がすのに力は必要です。塗装面などで塗装の状態が悪い場合は要注意です。糊は残りませんが、塗装が剥がれたりするかもしれません。
キレイに剥がれました。メディアに重ね貼りしたものも
問題なく剥がれました。
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