(株)アートリンクオフィシャルブログ|Artlink Official blog

(株) アートリンクのオフィシャルブログです。看板資材・LED・インクジェット新商品のご紹介ブログ

EPSON SC-S80650インクジェットプリンター 検証編

f:id:onodera-artlink:20170217145140j:plain

それではいよいよEPSON SC-S80650を実際に検証してみます。

メディアのセット


f:id:onodera-artlink:20170217145459j:plain
前回ご紹介したとおりメディアをセットして増し締めします。

f:id:onodera-artlink:20170217145724j:plain
用紙押さえのレバーを下ろす前にメディアを巻き取ります。
いちいち後方でメディアを直さなくても真っすぐセットできます。

f:id:onodera-artlink:20170217145936j:plain
エッヂガードを取り付けて

f:id:onodera-artlink:20170217150054j:plain
あらかじめ登録しておいたメディアを選択しメディアを本体に読み込ませます
(30種まで登録可能)

実際に計測してみます

とりあえずアートリンク推奨値を図るために、グレー糊用の早いモードを試してみましょう。
f:id:onodera-artlink:20170217152356j:plain
RIPのプリントをクリックすると同時にストップウォッチスタート。 

youtu.be

モードは360入力720×720dpi 6passです。サクサク印刷が進みます。
音も非常に静かですね。
溶剤プリンター特有の臭いも非常に少なく感じました。

f:id:onodera-artlink:20170217152545j:plain
因みにデータサイズは原寸でW1200×H1000mm。
インクジェットプリンターのスピードは各社様々な表記がありますが、つまりはメディア幅で印刷して1m出るのに何分かかるの?
そして1時間に何m印刷できるの?

ユーザー様が一番気にしているところだと思います。

計測結果

f:id:onodera-artlink:20170217152725j:plain
あっという間に印刷終了。
6分5秒でした・・・・早い。

10色のインクセットでこのスピードは凄いと思います。
計測値では360_720dpi×720dpi_6pass のスピードは1m/6分=10m/時ですね。
しかし、多少作画が安定しない部分が見つかりましたので検証結果と致しましてはアートリンク標準スピードは360_720dpi×720dpi_8passといたします。

6passより多少遅くても8passの方が印刷が安定するのは間違いないでしょう。
遅いといっても8m/時ですので10色プリンターとしては驚異のスピードですね。

※ご注意
メーカー発表値では13.2㎡/時間ですが、このプリンターは1600幅のプリンターです。
13.2÷1.6=8.25m/時間となりメーカー発表値よりも実際の印刷スピードは速いという事になります。


トラブルは?

f:id:onodera-artlink:20170217153025j:plain
いくら早くても実務に差し支えがあるクオリティでは意味ありません。
今回の検証ではグレー糊の印刷モードで8passを使用しましたが、濃紺・濃緑・こげ茶に起こるインクのダブつき、にじみ、メディア波打ちによる縦ムラ、ヒーター跡、送りバンディング、テンションバーの巻き取りムラ、乾燥不良による貼りつき、目詰まりは発生しませんでした。
サイズも5mサイズの印刷で1mmのズレもありませんでした。
(本体に登録したメディアに限る)

一気に書きましたが、とにかく検証ではよく起こるトラブルは発生しませんでした。

印刷精度は?

10m/時間の高速モード(6PASS)で印刷したサンプルです。画像からご判断下さい。
f:id:onodera-artlink:20170217153322j:plain
※0.1mmの罫線

f:id:onodera-artlink:20170217153400j:plain
※文字高1mm

実際にインクジェットをお持ちの方は試していただくと凄さが解ると思います。

じゃあ電飾はどうなの?

f:id:onodera-artlink:20170217153505j:plain
これも全く問題なく印刷完了。

・電飾は
<360_720dpi×1440dpi_16pass  1m/15分=4m/時>
上記モードがアートリンク標準となります。
印刷は問題無さそうですが電飾ですので透け具合が気になるところです。
続きまして光源に貼った場合の黒の透けを検証いたします。

行灯BOX点灯時の評価

ライティングボードに直接貼って光を入れてみます。表面は乳半のアクリルt3です。
f:id:onodera-artlink:20170217153630j:plain

画像ではちょっとわかりにくいですが、黒100%ではうっすら光が透けています。電飾用印刷で黒を透けさせたくない場合はK100%+CMY各60%以上の数値で黒色を作っておけば問題なさそうです。

f:id:onodera-artlink:20170217153722j:plain
カラーにも光を入れてみました。
全体的に非常に鮮やかで既に私のカメラでは正確に色を表現できていません・・・・
色域はとても広いですね。

じゃあ耐久性は??

という事で400%の濃厚な黒ベタを印刷しております。
耐久テストはすぐには結論は出ないので今後も検証を続けようと思います。

因みに電飾用の印刷はやはり16passが最適の様ですね。

白インクは?

f:id:onodera-artlink:20170217145140j:plain
白インクもテストいたしました。
モードは18pass 27passで表裏同柄の3層印刷が可能です。

・実測結果は

<2層印刷 カラー+白     18pass 1m/18分=3.3m/時>
<3層印刷 カラー+白+カラー 27pass  1m/27分=2m/時>
という結果となりました。

白インクの可能性

試しにサンプルを作ってみました。
雪景色の雪と雲の白い部分のみ白インクを入れております。
f:id:onodera-artlink:20170217154148j:plain
コツさえ掴めばこんなデータも簡単に作れます。


f:id:onodera-artlink:20170217154224j:plain

f:id:onodera-artlink:20170217154243j:plain


白インクを使いこなせば表現の幅が大きく拡がりますね。

とは言えまだ導入したばかりのこのプリンター。まだまだ知らない事ばかりです。
今後も運用を通して実機のデータを蓄積していこうと思います。

EPSON SC-S80650まとめ

EPSON SC-S80650インクジェットプリンター2017年2月現在のアートリンク標準モード。

・グレー糊
720×720 8pass =8.5m/時

・電飾塩ビ
720×1440 16pass =4m/時

・透明塩ビ カラー+白 2層
720×720 18pass 3.3m/時

・透明塩ビ カラー+白+カラー 3層
 720×720 27pass =2m/時

という結果となりました。


このプリンターが気になる!!
データ作成、操作、オペレーションが知りたい!!という方は弊社担当営業にお問い合わせください。


また、搬入やお役立ち機能が知りたいという方は下記リンク先をご覧ください。
artlink.hateblo.jp



EPSON SC-S80650_10色インクジェットプリンターへのお問い合わせは・・・

お問い合わせフォームアートリンクオフィシャルHP